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医学博士
・日本内科学会 認定医
・日本呼吸器学会呼吸器専門医
・日本アレルギー学会
アレルギー専門医
本稿では、気管支喘息(以下、喘息)について、喘息の研究の中心的学会である日本アレルギー学会からの報告を中心に自験例も含めて解説いたします(1)。
1.現在の喘息有症率
わが国の有症率は、小児11~14%、成人6~10%(15歳以上)程度です。
2.男女比
国際的にも若年齢ほど男優位で、思春期以後は女優位となります。日本では発症時の男女比は乳児期例で1.4、幼児期例では1.0程度、18歳以上では0.8程度です。
3.発症年齢
小児の喘息では乳児期に発症が多く、成人喘息では中高年発症が多いことが知られています。
抗喘息薬すなわち成人喘息の治療に必要な薬剤は長期管理薬(長期管理のために継続的に使用する薬剤)と発作治療薬(喘息発作治療のために短期的に使用する薬剤)の2種類に大別して使用すべきです。
喘息治療薬の現在の治療の中心は吸入ステロイド薬であり、重症度に応じて増量または気管支拡張剤である徐放性(ゆっくり効く)β2刺激薬や他薬を追加処方します。2023年5月現在、吸入ステロイド薬と徐放性β2刺激薬の合剤が5種類発売されています。
さらに、吸入ステロイド薬+徐放性β2刺激薬+抗コリン薬の3種類の薬剤が配合されている吸入薬が2種類販売されています。
今回は、喘息の現在の状況を、私どもの研究成果と日本アレルギー学会のガイドラインをもとにまとめてみました。
参考文献
(1) 日本アレルギー学会、アレルギー総合ガイドライン2013 In :西間三馨/秋山一男/大田健監修.東京、協和企画;2013
(2) Nakajima, H.,et al.: Constitutive production of IL-4 and IL-10 and stimulated production of IL-8 by normal peripheral blood eosinophils. J. Immunol. 156:4859-4866,1996.
(3) Fukuda, T., Nakajima, H.et al. Eosinophils and lymphocytes in allergic infiltration. J Kor Soc Allergology 11(2):140-145,1991.
(4) 中島宏和, 福田健, 他:気管支喘息患者における気管支粘膜内Tリンパ球浸潤の副腎皮質ステロイド剤による抑制.アレルギー42:505‐513,1993.
(5) Fukuda, T., Nakajima, H., et al. Role of interleukin-4 and vascular cell adhesion molecule-1in selective eosinophil migration into the airway in allergicasthma. asthma. Am J Respir Cell Mol Biol 14 (1): 84-94,1996.
(6) 福田健、相良博典、中島宏和: 喘息における気道のリモデリング. Pharma Medica 18(Supple):77-84,2000.
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